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【亭主より】苦手だったはずが、やみつきに。後顧の憂いなきようお知らせいたします。(D陣日誌より)

(このお便りは、公式HP「どうで荘」D陣日誌からの抜粋です)

(前略)さて、店子の皆様の中には「うれしーの珈琲」をご愛飲の皆様も多かろうと思いますから書きますが。

ただいま販売中の嬉野珈琲店の楽しい浅煎り珈琲シリーズ、その名も「サーカス🎪」と名づけましたが、その「サーカス🎪」の今月の銘柄でありますインドネシアの味わいが、物凄く鮮烈で、これ、今月で終わりますから、私のように妙にお気に召しました方は、ぜひ後顧の憂いなきように今月のうちに再度お買い求めください。私も再度買い求めました。いやぁ鮮烈ですインドネシア。正直、私、最初、飲んで驚きました、「むむ?このコーヒー?藁くさくねぇか!」と。「いやいや、これは苦手だこれは飲めんなぁ〜」と、そう思ったんです、正直。

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それで、この正直な感想をキノシタショウテンの木下くんに投げましたら、「そうなんです。インドネシアは衝撃です」との言葉が返ってきたわけです。でも彼は「ぼくは大好きです」と言うわけです。「え?」と私はそこで驚くわけです。しかし、たしかに信頼する木下くんが出してきた銘柄ですから、当然、極上品のはず。藁くさくて飲めないものを出すわけがない。とはいえ、売り手の私は「苦手」と思ってしまった。それも事実。であれば、自分の気持ちは売る前に正直に顧客に伝えておかないとと、SNSを駆使して「このインドネシアは要心しないと、びっくりしますぞ!」と警告を出しましたら、「美味しいです!」という感想が買った人から返って来た。これにはまたまた驚きました。やはり味の好みは千差万別。そのように思いながらも、それでも妙にインドネシアに興味が湧きました。そして、みんなが美味しいと言うものを、なんで私ばかりが苦手なのか、それも悔しいからと再度、個人的にインドネシアを取り寄せまして再チャレンジしたのです。

そして、「苦手だったんだから、今回は濃度を少し薄めにして味わってみよう」と思いつき、

それで、通常は豆13gに対してお湯200ccのところを、豆9gに減らしてお湯190ccで淹れたところ、これがバツグンに美味かったわけです!

あの、藁くさくて苦手だった、あんなクセのある印象が、逆になんでしょう、とても香ばしく感じられてやみつきになったのです。

こんなことは人生初の経験でした。なんでしょう、苦手だった味が一旦、自分の懐に飛び込んでしまうと手放せない味になってしまったわけです。「丹念に探せば私とも繋がれるチャンネルがあったんだ!」という、その気づきに私は興奮しました。

それ以来、濃度を薄めたインドネシアを飲みまくっておりましたから、今回、皆さんには良かれと思って、「インドネシアも今月が最後ですよ」と「お出かけには一声かけて鍵かけて」という気遣いでもってお伝えしておるのでございます。

ただね。浅煎りの珈琲で注意しなくてはいけないのは、器具です。

私のような素人でも失敗なく淹れられる器具を使わないと、浅煎りの珈琲は本来の味が出ない。出ないどころか、エグい味になったり、やたら酸っぱい味になったりして、飲めなくなる恐れが多分にある。なので、うちのサーカスを飲まれる皆さんは、よほど腕に覚えのある方か、もしくは、うれぽんか、カリタのウェーブドリッパーという素人でも失敗なく淹れられる器具をお持ちの方に限ります。

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やっぱり、どーしても浅煎りの珈琲は淹れ方で失敗するんです。だから世間では、誰が淹れても失敗しない、真っ黒に焼いた苦い苦い深煎りだけが市民権を得てしまったのです。

ですから浅煎りの珈琲は、何かと面倒に思えるかも知れませんが、飲み慣れるともう深煎りには戻れないほど美味しいのです。

以上、宣伝みたいになりましたけど、そうでもない、私の近況報告でありました。


(このお便りは「藤村・嬉野のHP どうで荘」トップページの「D陣日誌」より抜粋したものです。「産業廃棄物のonちゃん」についての前半部分を含む全文は、どうで荘HPでご覧ください。※次の日誌が更新されると前の日誌は読めなくなります。)


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