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幸福を心に残す記念碑。これは時代に必要かもしれないドラマです。

はい、嬉野雅道です。 

あのー。
ここんところずっと考えてることがありまして。
それは、今回HTBの50周年を記念して制作したドラマ『チャンネルはそのまま!』のことなんですけど。

あのー。なんかね。
好い……。

「好いドラマになったなー」ってつくづく思うんです。

ですが、その、
なんかうまい表現の仕方が、どうしても言葉で見つからないんですね。

「好いドラマです」とも言いたくないんです。
そうじゃない。

傑作……。
いや傑作っていうこともなんかやっぱり表し切っていないし。
「ものすごいものが出来ました」っていうのも違うし。

なんか、滲み出るみたいな、「幸福感」があるんですよね。

それを何と言っていいか分からないし、
本当になんか、こう、好いものなんすよ。

好いものだから、それも皆さんに「好いものです」って端的に言い表したいんだけども、それを好いものとも言いたくないっていう。

いやあ、本当に困ってるんですよね……。

だから、多くの人に見てもらって、ね。
言葉の…何でしょうね。

みんな切れ切れにいろんなこと、感じたことを、ちょこちょこっと書いてもらって。
多くの人に書いてもらった、その集合体が、一つの「表現」になるのか、わかんないですけど。

私は、この作品を、ものすごく重要なものだと実は内心評価してるんです。

この世界で私ただ一人かもしれませんけども、ほんとにもうこれは……ああ、もうなんだろう。

「今あるべきもの」ができたなっていう。今あるべき、今見るべきものができたなという。
なんか、その感慨でいっぱい、です。

ただ、これがあの、3月の18日ぐらいから、北海道でHTBだけが放送する。
で、それで終わる。

あとはネットフリックスさんで、ずっと配信されるんですけど。
なんか捉えどころがなさすぎて。

なんかもう少し、あの、一つのモニュメントとして。
たとえば大阪万博の時の、太陽の塔みたいなものとして、「見上げていたい」という気持ちがあるんですけど。

そのためにはどうすればいいのかがよく分からない。
いやーなんでしょうね。

本当に何か、目新しいことはひとつもない、ドラマです。
雪丸花子という成長することのない主人公。
でも花子はいつも変わらず、いろんなものに興味を持ち。

そのことに集中して、「なんだろう、なんだろう」と考えている。
そして、思いついたことを「これだ」と思えばやりたくてしょうがない。

他人にいろいろ未熟な部分を指摘されて、ハッとするんだけども、でもまたやりたいことが思いついたらやってしまう。
そういうやつが、世間並みの評価とは違う、まったく潮流の違うところを、自儘(じまま)に生きている。

っていうことの姿になんかこう、ホッとすると同時に、慰められて胸打たれるっていう。
そういう涙が溢れる瞬間っていうのが、このドラマ『チャンネルはそのまま!』の中には、ただ、ある気がするんですね。

泣かせるように、感動的に作っては「いない」、そういう演出がなされ「ない」ところで、あの、幸福感を受け取ってしまって、涙するという瞬間がある。
その、日常的な幸福感に包まれるっていう瞬間を受け取るとき、観る人たちは「今自分たちが生きている時代がどういう時代なのか」「何が足りないのか」っていうことに、その瞬間、気づく。

このドラマを観ることによって気づく。

そういうことを気づかせることができる、そういう慰めを与えることができるドラマに、実は仕上がってるっていうことが、ぼくがいちばん……、ぼくがいちばん「良かったなー」っていう。
なんかこう、そういう気持ちを噛み締めてしまう、実は、理由のような気がするんです。

そこを、もうずうっと考えてるんですけど、本当に。言葉が思いつかない。

今ぼくは、さぬき映画祭に呼ばれて高松に来ています。

今日で映画祭は終わるんですけども、昨日、『チャンネルはそのまま!』の公開試写を、全世界に先駆けてさぬき映画祭の会期中に会場でやるということを敢行して、実に多くの人たちが観にきてくれて。

なんかやっぱり、思ってる以上に、
みんなが、あのドラマ、第一話だけでしたけども、「楽しんでくれていたな」っていうのが、

あのー、劇場の中でみんなと同じスクリーンを見ながら、それを感じましたね。

笑いが起こるところ。
そして「ああこんなとこで泣くんだ」っていうのが、
実は自分だけじゃなく、周りにもいっぱいいらっしゃったということを、 
リアルに身近に感じることができて、その後、あげられていたツイッターの文言を見る限りにおいては、本当にぼくがこのドラマに対して感じてることは、ぼくだけの独りよがりでも、身びいきな感情でもないんだって。

みんな……「同じように面白いと思ってくれたんだな」っていう実感を得ることができました。

これを、多くの人に、とりあえず見てもらおう。見てもらいたい、と、えー、今本当に思っています。

とりとめなさすぎて、何の話をしてるのか、あの分からなかったであろうと思いますけども。
えーそんな、なんかこう、自分たちが作ったものが、思いがけず、

この時代にとても必要なものだったんじゃないのかっていうことを、実感してしまったという気持ちです。

どこかでね、北海道以外の人は、
ネットフリックスに入って観てもらうと全5話一気に観れますから、それがいちばんいいと思います。

あとは札幌の人はもちろん、HTBの放送でご覧になれます。
そして、テレビ朝日系列の地方局がある地域の方は、きっと、各局『チャンネルはそのまま!』を買ってくれると思いますので、随時放送されることと思われます。

あの……。
気にかけておいてください。

『チャンネルはそのまま!』という、HTBが作ったドラマが、観るに値するものだということを、気にかけていてください。

そして、
何かの折には積極的に観ようとしていただきたい。そして、観たあと何か思うところがあったら、感想を、感想を聞かせていただきたいと思っています。

今日はあの、まったくとりとめのない話で終始してしまいましたけども、Voicy久しぶりに更新いたしました。

嬉野雅道でした。それではまた。

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なんでそんなにスキ増えたんだよー
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嬉野雅道

『水曜どうでしょう』カメラ担当ディレクター(HTB 北海道テレビ放送)。うれしーとも呼ばれています。noteには、毎日「言葉の切れはし」を置いていくことにします。著書に『ひらあやまり』『ぬかよろこび』(KADOKAWA)、共著に『腹を割って話した』(イースト・プレス)など。

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