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還暦の「ご挨拶」全文公開。


(令和元年7月7日に行われました「嬉野雅道還暦記念イベント」にてご来場の皆さまへ配られた、嬉野雅道からの「ご挨拶」。
こうしてサイト「嬉野珈琲店」を訪れてくださる皆さまへも変わらぬ感謝の気持ちを込めて、全文を公開いたします。)

ご挨拶

これはこれは、
ようこそ、みなさん。

本日は、この江戸川の地において執り行われます “嬉野雅道氏の還暦お祝いイベント” に、かくも熱心にお越しくださり、わたくし、本人ながら、みなさん方のこの出所のよく分からない、かつ、世間一般には理解しがたいであろう、おひとりおひとりの尋常でない熱意へ向けまして、衷心よりねぎらいと感謝と驚嘆とを表するものでございます。

"あんたら、おかしいだろ!"

還暦といえば、サラリーマンにとっては定年の年でございます。
しかしながら、みなさん既にご承知の通り、嬉野雅道氏はサラリーマンとしては生涯 出世もなく、そりゃもう見事なくらいヒラ社員のまんまで定年の年を迎えるという、サラリーマンとしては窓際も窓際。社会的地位、社会的価値とは無縁の人でございます。

それなのに本日、その “嬉野雅道氏の還暦お祝いイベント” のためにみなさん方はあえて時間を作り、みなさんをして、この場所へ来ることを阻ましむる、あらゆる社会的障壁を蹴散らし、乗り越え、取り払い、あるいは誰かに全部押っ付けて、考えうる限りの縁故と知恵と財力を駆使して、今日ばかりはいっさいのしがらみと仕事にかたをつけ、日頃より、荒波多きこの現代日本社会を生き抜くために、会社にあっては日々仕事に励み、家庭にあっては日々家事に勤しみ、あるときは夫に尽くし、あるときは妻を喜ばせ、子ども姑、一族郎党、犬猫インコ等々と、養いうる限りのものを養いつつ、不意に職を失えば、ただちに就活をして巻き返しと、この世を生き抜くために日夜多忙を極める人生を抱えておられるにもかかわらず、近きものは徒歩で、はたまたチャリンコで、遠きものは新幹線で、さらにはジェットで、それぞれにここ江戸川の地を目指され、勇躍この場に、ただ今たどり着かれましたるまでの皆様の道筋を思うとき、わたくし、本人ながら、望外の幸せを感じるものでございます。

かくて本日、嬉野雅道氏は、60回目の誕生の日を迎えられ、無事に暦も一巡りして、めでたく「還暦」とあいなりました。
このこと、謹んで、ここにご報告するものでございます。

よく来られましたね、みなさん。

令和元年 七夕
嬉野雅道

◎還暦にあたって取材していただいた記事が7月7日に公開されました!

「世間に居場所がなかった。でも…」水曜どうでしょう嬉野ディレクター、60歳で辿り着いた人生の心構え(BuzzFeedNews)

『水曜どうでしょう』が与えてくれたもの。60歳、嬉野雅道の人生を導いた4人の絆(livedoorNEWS)


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嬉野雅道

『水曜どうでしょう』カメラ担当ディレクター(HTB 北海道テレビ放送)。うれしーとも呼ばれています。noteには、毎日「言葉の切れはし」を置いていくことにします。著書に『ひらあやまり』『ぬかよろこび』(KADOKAWA)、共著に『腹を割って話した』(イースト・プレス)など。

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